日本のお祭りの本来の目的は「神様に感謝する」こと。「祭り(まつり)」という言葉の語源も「祀る(まつる)」です。
神を慰め、祈願すること、またはその儀式を指し、土着の神様、神道または仏教に由来します。 日本人のお祭りに対する思いを理解する上で重要なのが、「ハレ」と「ケ」の概念。 「ハレ」とは「非日常」、「ケ」は「日常」。 祭りは「ハレ」であり、華やかに執り行うことで「ケ」をリセットする意味があります。 日本人は、この「ハレ」の機会を楽しみにし、「ケ」の日常を生きる活力の源としているのです。

古来日本人はすべてのものに神が宿ると考え、自然を敬い、畏れてきました。それは太古より自然の脅威にさらされ続けてきたがゆえの知恵だったのです。
さらに先人は異文化も柔軟に取り入れ、日本の風土にあわせて日本独自の文化を紡いできたのが日本のお祭りです。

また、日本のお祭りは「サンバ」「春節」といった外国の異文化も柔軟に取り入れ、日本の風土にあわせて日本独自の文化を紡いできました。 さらに、地域おこしのための市民祭り、雪まつりや桜まつりなど季節に由来するもの、時代まつりのように歴史を祝うものをつくり、日本に欠かせないものとなっています。