鳥出神社の鯨船行事
三重県四日市市
8月14・15日
鳥出神社の鯨船行事は、富田地区の4つの集団から、豪華な装飾の施された4隻の鯨船が曳き出される行事である。
14日朝の鳥出神社での鎮火祭の後、鯨船が町内を練る。15日午後は神社境内で練りが行われ、鯨の発見と追跡、鯨の反撃、鯨を銛突きなどの演技をして、新築・結婚・出産などを祝う。
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練り込みの後、浜の組は浜辺に出て、多度大社と伊勢神宮に向かって鯨突きをする。
鯨船にはハタシ(12歳の男児)2、3名、ハタシを支える胴持ちと足持ちが1名ずつ、ロコギ(6~12歳の男児)4~6名、太鼓たたき2名が乗り込む。 鯨突きは鯨を発見するところから始まる。
鯨は基本的に1頭で数人の鯨被りが交代で被るが、親鯨と子鯨の2頭出す組もあり、その場合は子鯨の鯨被りは少年たちが務める。
町練りで最初に突く場所は組によって異なる。 町練りでは祝儀突きといって、鯨船行事に寄付金を出した家の前で鯨を突いたり、 ヤクヅキ(役突き)といって、自治会長の家や、ハタシ・ロコギ等を出している家でも突く。 本来、祝儀突きは新築・結婚・出産等のめでたいことがあった家が頼んだものだった。 今でも新築などの祝事があったときに「大きい鯨を一本突いた」という。 家に不幸があった場合は、1年間は鯨突きを遠慮するのが通例で、鯨船行事にも参加しない。
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- 主催者
- 富田まつり連絡協議会
- 連絡先
- 〒510-8014
- 三重県四日市市富田1丁目24-47
- 富田まちづくり協議会
- TEL:059-366-1513
- 〒510-0075
- 三重県四日市市安島1丁目1-56
(四日市物産観光ホール内) - 四日市観光協会
- TEL:059-357-0381
- ウェブサイト
- 鳥出神社の鯨船行事 鯨船まつり
- https://www.city.yokkaichi.mie.jp/kyouiku/kujirabune/